グッドジョブ本人

いいものや面白いものがたくさんあふれていたよってことやんわりと残しておく

横沢俊一郎の才能を誰とも共有したくないなって気持ちを1人でも多くの人に届けたい

人よりSNSを多くやってるので、脳がりょうくんグルメみたくズルズルだ。いいものを見聞きしたらすぐさま全ての関係者に届いてほしくなるし、遠い人が遠いままだなんてとても耐えられない。

最近では横沢俊一郎がまさにそれ。

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ライター / 編集者の九龍ジョーさんがTwitterに貼ったこの曲で、私はたちまちにしびれてしまった。20代後半の宅録シンガーソングライター、横沢俊一郎。心根をくすぐりかねない良メロディや重ね録って煮込んだサウンドにはいずれもンッ今の?!と聞き返したくなる引っかかりの要素が配合されている。よくよくフォーカスしたら意外とドロリとしたものが織り込まれてたポップス、というと質は違うけれどスピッツを聴くときのようだな。

そんな横沢が、5月にようやくファーストフルアルバム「ハイジ」をリリース。ローファイな作りの楽曲や日常的な空気を切り取った風情の曲など全10曲、彼の試行錯誤がそのまま作品として見事にパッケージされている。

こうやって書く本作は当然良作なのでぜひお友達のみんなたちも聴いてほしくて、いや、でも、ちょっとやっぱ聴かないでくれみたいな、複雑な気持ちで。

彼の音楽は魅力的なのだけれど、そう思う気持ちは、夜中にひとりで街を歩いてて突如起こるソース不明の万能感に近い。もしくは古い校舎の中で誰も立ち入らないような場所を根城にして抱く安心のようなものかもしれない。誰ともわかちあえることのない(ままでいてほしい)気持ちで、横沢俊一郎の作品にやみつきになっている。独り占めしたいというより、これを心地よいと思えることに価値があって、その純度が高いままであってほしいというような。

先月のアルバムリリース時に「書かいでか!」とは思っていたが今日まで放っていたのは、そんな気持ちも手伝った。気づけば音源が聴き放題になっていたのでここに記録する。大好きすぎる。

横沢俊一郎の「ハイジ」をApple Musicで

ハイジ by 横沢俊一郎 on Spotify

ハイジ

ハイジ